こどもの育ちを、社会全体で支えるしくみ
こどもは、家庭の中で安心して育つことが基本です。
一方で、さまざまな事情によって家庭だけでは十分な養育が難しい場合があります。
社会的養育とは、家庭での子育てを支える取り組みから、里親家庭や施設で生活するこどもへの支援まで、こどもの育ちを社会全体で支えていく仕組みです。
こども一人ひとりの状況に合わせて、家庭・地域・専門機関がつながりながら、「その子らしく成長できる環境」をつくっています。
社会的養育――こどもの育ちを支える、幅広い取り組み
「社会的養育」という言葉には、施設で生活するこどもへの支援だけではなく、家庭で暮らすこどもや保護者への支援も含まれます。
以前は「社会的養護」という言葉が中心的に使われ、児童養護施設などで生活するこどもへの支援をイメージすることが多くありました。
現在では、家庭への地域の相談支援を中心に、里親家庭や施設での支援を含め、こどもの育ちを社会全体で支える「社会的養育」という考え方が重視されています。
こどもの状況に合わせた、さまざまな支え方
こどもへの支援は、大きく分けて「家庭での支援」と「家庭以外の生活の場での支援」があります。
家庭での暮らしを支えることを基本としながら、こどもの状況に応じて、里親家庭や施設など、それぞれの場で必要な支援を行っています。
家庭(在宅)支援――こどもと家族の家庭での暮らしと育ちを支える
こどもと家族が安心して一緒に生活し続けられるよう、こどもや家庭を支えることが重要です。
子育てに関する相談、家庭の困りごとの解決に向けた支援、学校や地域、関係機関との連携などを通じて、家庭だけで抱え込まない環境をつくります。
児童相談所や児童家庭支援センターなど、さまざまな専門機関が関わりながら、こどもと家庭に寄り添った支援を行っています。
家庭養護――家庭と同様の環境で、こどもの育ちを支える
家庭で暮らすことが難しいこどもに対して、里親家庭など、家庭と同様の環境の中でこどもの生活を支える取り組みです。
こどもにとって、特定の大人との継続的な関わりや、家庭の生活環境は、安心感や人との信頼関係を育む大切な要素になります。
また、里親家庭を支える専門職や相談機関の存在も欠かせません。こどもを迎える家庭だけでなく、それを支える人や仕組みがあることで、社会全体でこどもの育ちを支えています。
施設養護――生活の場をつくり、日々の成長を支える
児童養護施設や乳児院などでは、家庭で暮らすことが難しいこどもたちに対して、安心して生活できる環境を提供しています。職員は、食事や入浴、学習、遊びなど日々の生活を支えながら、こどもにとって信頼できる大人として寄り添います。
また、生活を支える職員だけでなく、家庭との関係調整を行う相談員、こころのケアを行う心理職など、多くの専門職がチームとなってこどもの成長を支えています。
こどもを支える仕事には、さまざまな役割があります
こどもの育ちを支える現場では、家庭や地域とつながる仕事、生活を支える仕事、こころに寄り添う仕事など、多くの人がそれぞれの専門性を活かして関わっています。
このサイトでは今後、それぞれのしごとについて、具体的な役割や1日の流れ、必要な資格、働く場所、キャリアの歩み方などを詳しく紹介していきます。
こどものそばで生活を支える仕事から、家庭や心に寄り添う専門的な仕事まで。あなたに合った「こども福祉のしごと」を見つけるきっかけを届けます。